♯1 クルーズ再興への航路 〜国の取り組みと日本観光の未来〜
皆さんはこれまでクルーズ旅行に行ったことはありますか?
実は日本でもクルーズ振興のために様々な活動が行われているんです。特に現在、国土交通省はコロナにより失われたクルーズ旅行を再興し、乗客に安心してクルーズを楽しめる環境づくりのため様々な活動を行っています。
ここでは、こうした行政によるクルーズ旅行へのアプローチを紹介していくとともに、日本の観光におけるクルーズの役割について皆さんと考えることができればと思います!
第1弾となる今回は、令和5年の観光立国推進基本計画より日本政府が目指すクルーズ旅行の未来とそれに向けた取り組みをざっくりと説明していきます!
まず、政府の目指す目標は以下のようになっています。
2025年で、
訪日クルーズ旅客数:250万人
外国クルーズ船の寄港回数:2000回
外国クルーズ船が寄港する港湾数:100港
あまりイメージが湧きませんよね、、
しかしこれらの数字は決して簡単なものではなさそうです。
例えば、旅客数に関してはコロナ以前の2017年に252万人を記録して以降減少傾向が続き、コロナの襲来により旅客者が全くいなくなってしまいました。
これは寄港回数もほとんど同じ傾向で、港湾数については目標としている100はこれまで一度も達成したことがありません。
厳しい。。
(国土交通省 第3回「クルーズ旅客の受入機能高度化に向けた検討会」 【資料1】クルーズ行政の取組より)
そして、これら目標達成に向け多くの取り組みが行われています。
・世界に誇る国際クルーズ拠点の形成
・クルーズ旅行の利便性、安全性向上に資する事業の支援
・寄港地での地域経済効果の最大化
・港湾周辺の魅力向上事業の支援
などなど
こうした取り組みを通じ、政府は「もう一度、船の汽笛が日常になる未来」を本気で描いています。
ただ観光客を呼び戻すだけではなく、地域に根差した港づくりや、日本の魅力を“海から届ける”仕組みまでを視野に入れているのです。
とはいえ、風向きはまだまだ不安定。追い風もあれば向かい風もある。それでも船のように進み続けるクルーズ振興への航路をこれからも見守っていきましょう!
次回は具体的な行政の取り組みの内容を取り上げたいと思います。お楽しみに!