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2030年、日本のクルーズ市場はどう変わる? オリエンタルランドが引き金を握る海の旅

日本の観光業界が2030年に向けて大きな転換期に差し掛かっており、特に「海」の分野が注目を集めています!

なかでも、オリエンタルランドが2028年度に「ディズニークルーズ」を日本で就航させると発表したことは、まさに市場の“起爆剤”といえる動きです。今回のニュースは今後重大な存在となるであろうディズニークルーズについて取り上げていきます!


新事業の主役:ディズニークルーズ日本版

オリエンタルランドは、2024年7月9日付で、米ディズニーエンタプライズとのライセンス契約を締結し、日本を拠点にしたディズニークルーズ事業を展開すると発表しました。 (OLC)
サービス開始は2028年度(日本会計年度)を目指しており、船体の建造は2025年度から着手される予定です。 (OLC)
このプロジェクトには約3,300億円規模の投資が見込まれており、国内クルーズ市場の本格的拡大が期待されています。 (cruise-mag.com)


船の概要データ~ディズニークルーズ日本船

以下、現時点で公表されている船体の主要データです:

  • 船型:Wish級船(Disney Cruise Line の最新クラス)をベースに、日本仕様を予定。 (Seatrade Cruise News)
  • 総トン数:約14万トン級(約144,000GT) (Seatrade Cruise News)
  • 客室数(予定):約1,250室程度 (知財図鑑)
  • 乗客定員(予定):約4,000名程度 (MEYER WERFT)
  • 乗組員数(予定):約1,500名 (Seatrade Cruise News)
  • 出発地・発着港:首都圏港発着を中心とする短期航路が中心になる模様。 (知財図鑑)

このように、クルーズ市場においてこれまであまりなじみがなかった日本発着の“大型ラグジュアリー船”が登場することで、旅の選択肢に新しい風が吹き込まれそうです。

また、オリエンタルランドが開示している資料によると、

予想される料金は「2~4泊のショートクルーズ」が中心とされ、ひとりあたりの料金帯は 10万円台から~30万円台 とされており、部屋のグレード・キャビンタイプで変動する見込みです。 

つまり、若い世代や学生旅行者でもチャレンジしやすい“短め”“手頃な”クルーズ企画が想定されており、キャビンを選べば費用を抑えつつ「ディズニー体験+船旅」を楽しめる可能性があります!


なぜ「ディズニー」が鍵となるのか?

日本のクルーズ市場は、欧米などと比べると「若い」段階にあります。長距離移動なら飛行機、新幹線、鉄道などが定番というなか、“船で旅をする”という選択肢が一般化していなかったのです。

そんな中、「ディズニー」というブランド、「大型の船体」「エンターテインメント体験」を組み合わせたこの事業は、旅行の楽しみ方に新たな価値を提示します。オリエンタルランドは、テーマパーク運営で培った運営ノウハウを、船旅という場に持ち込もうとしています。


市場へのインパクトと今後の展望

この就航発表を受け、クルーズ市場全体への波及効果も大きいと見られています。
例えば、国内クルーズ人口の増加目標(2030年までに100万人)を掲げる国の方針とも合致し、クルーズ=特別な旅だけではなく「選べる旅のひとつ」へと進化しつつあります。

また、オリエンタルランドのディズニークルーズ就航は、若年層へのリーチを拡大する可能性も大。ファミリーはもちろん、Z世代や旅行経験の浅い人にとっても“船旅”がぐっと身近になるかもしれません!

オリエンタルランド公式ホームページもチェックしてみてください!
https://www.olc.co.jp/ja/company/message.html

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参考記事: