クルーズへ行った大学生!(東大生編)

4thWAVE インターン生の堀江が今回、初めてのクルーズ旅行に行きました!旅の様子を学生ならではの目線からご紹介したいと思います。 

日本のクルーズ人口は 30 万人と言われていて、全体の 0.2%しかいません。若年層となるとさらに少ないです。そんな 0.2%の世界にまだ足を踏み入れたことのない方や、これからクルーズ船に乗船しようと考えている初心者の方に向けて、クルーズ旅行の魅力を伝えられればと思います。 

<はじめに> 

私が乗ったのは Genting Dream Cruise という船で、シンガポール発着で 2 泊 3 日の行程でした。 

日本~シンガポール間の移動は、飛行機に乗ります。このように海外の乗船場所まで飛行機で移動し、海外の港からクルーズ船に乗り、クルーズ旅行を行うことを「Fly and Cruise」と言います。 

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クルーズ旅行に行こうと思ったきっかけは、春休みが2か月間あるので、どこか海外旅行に行きたいと思っていて、カジノができる香港やシンガポールに行きたいなと考えました。そして、カジノ初心者がプレーしやすい場所としてクルーズ船が候補にあがり、短期間の行程を見つけたという流れです。 

ゲンティン・グループは、カジノ、テーマパーク、ホテル、クルーズラインなどエンターテイメント及びホスピタリティが主事業で、マレーシアに「ゲンティンハイランド」というリゾートを保有しています。クルーズ船の運営企業について知ることも楽しいですね。 

<準備(予約)> 

まず、クルーズ旅行の予約についてお話します。行きたい国(寄港地)や日程、予算に合ったクルーズ船を探します。なるべく日本の旅行会社が扱っているクルーズ旅行の方が、手続きが日本語でできるので楽だと思います。今回は、シンガポールの新興船社リゾートワールドクルーズ(RWC)で予約したため、英語で処理しないといけませんでした。ちょうど1ヵ月前ほどに予約を行い、売り切れ直前の割引キャンペーンを利用し、格安で予約することができました。今回は2泊3日の行程だったため直前の予約でも間に合いましたが、2週間の行程であればかなり前の予約が必要だと思います。 

次にシンガポール往復の航空券を購入します。2/28 の 16 時ごろ乗船~3/1 の 13 時ごろ下船、という日程だったので、2/28 の朝シンガポールに到着して、3/1 の深夜にシンガポールを出発する飛行機を選びました。シンガポール国内を観光する時間は十分ありました。クルーズ旅行前後に一泊するとさらに満喫できると思います。 

<持ち物> 

基本的には普通の旅行の持ち物と同じですが、注意が必要な持ち物を紹介します。 

①フォーマルな服:船内はラフな格好で過ごすことはできますが、一部ドレスコードが必要な場合があります。カジノやバーはポロシャツを着ていれば大丈夫でした。船の雰囲気は予約前にチェックしておき、自分のイメージに合致しているかを確認しておくといいと思います。乗船の体験談とか YouTube を見るとわかりやすいと思います。 

②スリッパ:室内用に持っていくと便利です。船内に備え付けのスリッパはありませんでした。 

③サンダル:プールに行くときや、ちょっと船内を歩くときにサンダルがあると楽です。 

④シャンプーやボディソープ:室内のシャワーには上下兼用のシャンプーがあるだけで、自分たちで持っていくべきでした。海外のクルーズ船ということもあり、備品の感覚が日本と少々違うのかもしれません。 

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⑤本や映画:オフラインでも楽しめるものを持っていると良いと思います。船内はたくさん遊ぶところがあるとはいえ、部屋で過ごす時間がとても多いです。通常の船内 Wifi プランだと弱く、メッセージ送受信など最低限の操作はできるのですが、ダウンロードや動画再生はほぼ不可能だと思っておくといいです。そのため、電子書籍や見たい映画をあらかじめダウンロードをしておくことをお勧めします。部屋のテレビは一部の映画を見ることができますが、英語と中国語だけでした。 

⑥ハンガー:私たちは2泊3日だったので必要ありませんでしたが、2週間とかの航海であれば洗濯をして、服を洗濯する機会が多いと思います。 

⑦運動用のウェアとシューズ:スポーツが好きな方は、ジムやバスケットコートで体を動かすことができます。船の上は生活リズムが崩れやすいので、適度な運動と規則正しい生活は心がけたいところです。 

⑧時計:室内用の置き時計があると便利です。クルーズ船の中はゆったりと時間が流れているので、時間を忘れてしまうのですが、食事やショーの時間は逃さないようにしたいものです。 

<1日目 飛行機> 

2/28 00:10(日本時間)に出発し、2/28 6:45(シンガポール時間)に到着する便で、7時間30分ほどのフライトです。私は LCC をよく利用するのですが、格安には格安なりの理由があります。例えば、エンジン音がうるさい・座席が狭い・機内食がオプション・座席にスクリーンがない・フライトが変な時間・乗り継ぎ(Transit)しなきゃいけないときがある、等です。今回のシンガポールへのフライトは JAL を利用してみました。理由は、直行便の有無、JAL のマイルやサービス面を考慮すると、金額的に LCC と JAL の間で大差がなかったからです。深夜のフライトだったため、快適に寝られました。  

事前にシンガポールの入国審査をオンラインで済ましておくといいです。シンガポールの入国審査は以下の URL を参照ください。入国審査の仲介を行ってお金を請求してくるサイトもあるので十分に注意してください。必ず公式のサイトをチェックしてください。ICA | SG Arrival Card (SGAC) with Electronic Health Declaration飛行機内では、映画・将棋囲碁・音楽などのコンテンツを楽しめます。普段 LCC しか使わない私はそれだけでテンションが上がりました。フライトマップで今どこを飛んでいるかを見ることもできます。地味に面白いです。 

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深夜の便だったので、離陸後すぐに軽食として八天堂のクリームパンが配られ、本格的な食事は 早朝に配られました。)のペットボトルやコーヒーなどももらえます。食事の時間を除くと睡眠 時間はマックスで6時間くらい確保できるかなと思います。私は 4,5 時間寝られたと思います。 

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<シンガポール観光> 

事前に入国審査を提出していたため、スムーズに入国できました。ただ、朝 7:30 に遊ぶ場所はあまりないので、結局空港内でその後のスケジュール確認などをしました。スーツケースを預けて、マーライオンやマリーナベイサンズを観光するつもりだったのですが、重大なミスがありました。 

シンガポール国内はコインロッカーが全く無く、宿泊先のホテルに預ける人が多いそうなのですが、クルーズ旅行の場合預け先がなかったのです。クルーズ船乗り場(Marina Bay Cruise Center)に預け所があるそうなので、タクシーを使って9時頃行ってみるとまさかの13時オープン(預けても意味がない)でした。ちなみにタクシーなどを含めて、シンガポールの公共交通機関は日本より安いです。しかし、物価)準は圧倒的に日本の方が低いので驚きでした。 

完全な無駄足になってしまったのですが、しかたなくスーツケースを持ったままマーライオン公園(Merlion Park)に電車で向かいました。暑いので写真を撮るのも大変です。800 円ほどのスムージーを飲みました。クルーズ船内はほぼすべてビュッフェで食べ放題なので、なるべくシンガポール国内では食べないようにして、実際スムージーしか買いませんでした。(笑)「なぜマーライオンという名前なのか」、「なぜライオンなのか」についての知識も調べておくとより楽しめると思います。 

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次にマリーナベイサンズ(Marina Bay Sands)に行きました。よくマーライオンとのツーショットで撮られていて、最上階のインフィニティプールが有名です。宿泊客しかプールに入れないので、タワーの下部のショッピングモールやカジノに行くのがおすすめです。また、ここに来た理由がもう一つあります。それは、スーツケースなどの大きな荷物を無料でカジノに預けることができるからです。これでやっと手ぶらで歩くことができます。カジノはよく映画とかで見るように、スーツやドレスをしっかり着るスマートな空間を想像していたのですが、まったくの逆でした。イメージとしては、パチンコ店と同じです。大金を持った人たちがラフな格好でタバコを吸いながら1日中カジノで遊んでいました。外国人は入場料無料で、ドリンクはすべて無料だったので、暑さしのぎに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。他人がやっているのを見学するだけでも十分楽しいと思います。 

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<クルーズ船乗船> 

「16:30-16:50 に乗船してください」と案内のメールに記載があったのですが、初めてのクルーズ 

旅行かつ海外ということもあり、余裕を持って14時30分ごろにクルーズ船乗り場(Marina Bay Cruise Center)に到着しました。(朝、既に一回訪れているので、2回目ですね) 

流れは以下の通りです。オンラインチェックインを済ませる→スーツケースを預ける or 自分で部屋に運ぶ→パスポート等のチェック→クルーズ船内で使うICカードの受け取り→スペースでしばらく待機→乗船、という流れでした。基本的には、飛行機に乗るときの流れと同じですが、異常に待機時間が長いです。14時30分ごろに乗り場に到着して、自分の部屋につけたのが18時でした。一部の優先客を除いて、到着の早い順に乗船していたので、メール案内の時間通りに来なくても大丈夫です。 

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Inside(( がない)の部屋を予約していたのですが、部屋が余っていたのか、バルコニー付きの部屋に無料でアップグレードされていました。2泊3日だったので、 がなくても我慢できると思っていたのですが、やはりクルーズ船から眺める海や港は絶景でした。できるだけ、Inside ではなく 付きの部屋をおすすめします。 

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Wifi パッケージの購入を済ませるために部屋を出ました。通常スピードと高速スピードの2種類 

があり、デバイスの数によって料金が変わります。通常スピードでも十分ですが、ストレスなく 

使いたい方は高速の方をおすすめします。 

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部屋の清掃は玄関横にあるボタンを押すことで「yes or no」を知らせることができます。寄港地観光中にベッド等を清掃してくれるので、自分の荷物や貴重品をしまっておくといいです。 

<マレーシア観光> 

2日目のお昼ごろにマレーシアの Port Klang(クラン港)に入港し、20時に出港なので、7時間くらいマレーシアに滞在することができます。船に残ってゆっくりしてもいいですし、自分で自由にマレーシアを観光するのもいいですが、おすすめはツアーに参加することです。Shore Excursions(寄港地観光)と言い、追加料金で様々なツアーが用意されています。バスで移動し、ツアーガイドが案内してくれるので自分でプランを考える必要がなく、非常に楽です。Port Klang から首都のクアラルンプールまでかなりの距離があるので、自力で行くのはかなり大変です。 

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私は、バトル洞窟・ペトロナスツインタワーなどをまわるツアーに参加しました。観光スポットに到着したら自由行動をして、再集合してまた移動という流れです。集合時間と場所は聞き逃さないようにしましょう。日本人の性で集合時間の5~10分前に到着してしまいますが、外国人はかなりルーズなので、ガイドですら時間通りに戻ってきません。時間ぴったりに集合場所に行くくらいのつもりで大丈夫でしょう。基本的にクレジットカードを使える場所にしか行かないので、寄港地の国の通貨を用意しておく必要は特にありませんでした。 

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<クルーズ船再乗船> 

再乗船にも様々な手続きが必要ですが、クルーズ船側が一括で済ませてくれるので、スムーズに再乗船することができました。クルーズ船によって異なると思うので、心配な方はスタッフに確認してみてください。 

<2日目の夜> 

夜ごはんを食べた後、無料のショーを鑑賞しました。予約不要で、席が空いていたので途中からでも鑑賞できました。クルーと Instagram を交換したり初めてのカジノを楽しんだりと、楽しい経験ばかりでしたが、旅も最後の夜を迎えてしまいました。 

<クルーズ船下船> 

クルーズ船から見る日の出は格別です。下船する前に一回は見ておきましょう 13 時ごろにクルーズ船乗り場(Marina Bay Cruise Center)に着くということで、午前10時ごろまではプールやカジノを利用することができます。実際、朝早くからスロットをしている人がいました。私は、朝ごはんとお昼ごはんを食べる以外は、部屋でゆっくりしたり下船準備をしたりしていました。 

下船の順番は部屋によって分けられていて、私は一番最後だったので15時頃下船の予定だったのですが、早めにゲートに行ったらすぐに下船できました。どうやら目安時間だったようで、準備できた人から順次下船だったようです。 

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<シンガポール観光> 

深夜 2:15 発の飛行機だったので、かなり時間はあったのですが、観光スポットは夕方ごろに終わってしまうので、行ける場所は限られていました。しかたなく、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)や)族館があるセントーサ島に行きました。中に入る時間はないので、外から雰囲気だけ楽しみました。荷物はカジノのロッカーに預けました。本当にシンガポールにはコインロッカーがないです。ホテルやビーチも多くあるので、この島で1泊すると観光しやすいと思います。 

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20時ごろにシンガポールのチャンギ空港に到着し、有名なジュエル(JEWEL)を観光しました。 

日本の空港はお土産ショップや飲食店などしかなく、日常で羽田空港や成田空港に遊びに行こうという発想にはならないと思います。しかし、チャンギ空港にあるジュエルは巨大な建物で、エンターテインメントやショッピング、アクティビティに富んでいます。チャンギ空港までの電車に、旅行客ではない地元の方が多くて驚きました。新宿や渋谷が空港に合体したようなイメージで、シンガポール人は日常として空港に遊びに来ているようでした。たいていのお土産はジュエルか空港のゲート入った後でも手に入ります。シンガポールの夜景に別れを告げて、日本に帰ります。 

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<クルーズ船の費用> 

クルーズ船の 2 泊 3 日プランは 1 人 35,000 円ほどでした。これは事前の予約の際にクレカで支払い済みのものです。お手頃な価格のクルーズ船は 1 日 10,000 円くらいが目安かなと思います。宿泊代や食事代が含まれているのでかなりお得だと思います。プールとかショーも無料です。船内の Wifi とマレーシアでの Shore Excursions(寄港地観光)など、追加費用が合計 15,000 円くらいでした。これは下船の時にクレカで支払う形でした。船内のレストランとかでチップを払う必要がなかったのですが、この 15,000 円の中にチップの料金がまとめて入っていて、「なるほど」と思いました。(笑) 

船内は無料と言いましたが、バーやスペシャルなレストランに行く場合は、その都度支払わなければいけません。カジノやボウリングなどをする場合もその都度払います。クルーズ船内で外貨両替できたので、現金を使うかわからない場合は日本円を一応持っていくといいと思います。レートも比較的良かったのですが、クルーズ船によってレートが悪い場合や外貨両替ができない場合もあると思うので、そこは注意してください。 

<最後に> 

クルーズ船の魅力は船内で美味しいご飯を食べたり日々の疲れを癒したりすることだけではありません。寄港地観光で普段は行けないようなところに行ったり、他のお客さんとのコミュニケーションを楽しんだりなど普通の旅では出来ないことを体験できます。ぜひ一度クルーズ旅行に行ってみてください!