クルーズ旅行が地域経済を活性化!?寄港地観光で「地産地消」を促進!

最近、「地産地消」って言葉をよく耳にすると思いませんか? これは、地域の食材をその地域で消費する取り組みのことですが、実は観光にも深く関わっているんです。 

例えば、地元の農産物や特産品が観光客にたくさん売れたら… 

地域にお金が回り、経済が潤います。 

東京への人口集中を緩和するきっかけになるかもしれません。地元のものを食べることで、子どもたちの郷土愛も育まれます。農村に滞在して農業体験をするグリーンツーリズムも活性化します。地産地消には、こんなにもたくさんの可能性が秘められているんです! それに、「誰一人取り残さない」というSDGsの考え方にも合致していますよね。 

さて、日本は今、「観光立国」を目指して様々な取り組みを行っています。観光立国推進基本法や観光立国推進基本計画など、国を挙げて観光を重要な政策と位置づけています。 

445-01観光地

では、クルーズ旅行は、この観光立国にどのように貢献しているのでしょうか? 

 巨大クルーズ船が地域にもたらす経済効果とは? 

クルーズ船は、一度にたくさんの人を運ぶことができます。 

例えば、プリンセスクルーズ社の「ダイヤモンド・プリンセス号」は、重さ約12万トン、全長290メートル、乗客定員約4000人という巨大な客船です。 

445-02-ダイアモンド・プリンセス号

St Thomas, US Virgin Islands – December 13, 2007: Holland America’s Westerdam cruise ship enters the port of St Thomas, USVI. The US Virgin Islands are a popular cruise destination.

この4000人を乗せた船が、日本各地に寄港するとどうなるでしょうか? 

寄港地のひとつ、宮崎県の油津を例に考えてみましょう。 

445-03-油津港

普段は観光客が少ない油津ですが、クルーズ船が寄港すれば、4000人もの人が訪れることになります。 

もし、乗客全員が油津で1000円のランチを食べたら… 

1000円 × 4000人 = 400万円! 

なんと、1食で400万円もの経済効果が生まれるんです! 

このように、クルーズ船の寄港は、地方都市にとって地域経済を活性化させる大きなチャンスとなります。 

寄港地観光で地産地消を促進! 

クルーズ船の寄港地観光は、「地産地消」にも貢献します。 

観光客が地元の特産品をお土産に購入することで、その地域で作られたものがその地域で消費される「地産地消」が促進されるのです。 

クルーズ旅行は、地域経済の活性化に大きく貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。